久しぶりに書簡を読む

コロナ渦で対面で集まりにくくなってから、活動が停止してしまっているものがいくつかある。その一つ混沌会 を先日2年ぶりにオンラインで再開することができた。まだまだ問題があり、不手際も多かったが、まずはここまでこぎ着けたことを喜びたい。

 

というわけで久しぶりに幕末から明治のものと思われる書簡を読んだので、よく使うサイトや本をまとめておきたい。

わざわざ書く必要もないと思いますが念のため。本ブログではAmazonアソシエイトを利用しています。現在のところ年に1000円ほどアマゾンから振り込まれていて、私のKindle代の一部になっています。ありがとうございます。新稲法子の懐に数十円でも入れたくないという方はお気を付けください。

 

『五體字類』

年配の先生方がよく持ってこられていた定番で、私も真似をして購入。日常生活でくずし字の手紙などを書く時にも便利(というかそれがこの本の本来の使い方だったのだろう)。

国立国会図書館デジタルコレクションにもある。

袖珍五体字類 - 国立国会図書館デジタルコレクション

AmazonではKindleバージョンも販売されている。通常500円を99円でセール中だそう(9月18日2時現在)。

長時間読むときは紙の方が疲れないのだが、デジタルでどこにいても見られるのは安心感がある。

 

『くずし字解読辞典』『くずし字用例辞典』

私たち世代はたいていこちらを持ってる。解読辞典は形から引くときに使い、用例辞典は当たりを付けて引くときに使っている。

最近はくずし字を検索するサイトが充実しているので、これらも有り難く活用させてもらっている。

wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp

 

codh.rois.ac.jp

みをは現在のところ得意不得意があるようで、すらすら読んでくれるときとサッパリのときがある。

codh.rois.ac.jp

今回、ずいぶん間が空いて書簡に独特の言い回しを忘れてしまっていたので、評判の良い『日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法』を読んで復習した。用例は古代中世のものだが、近世の書簡にも共通するものが多い。演習問題が掲載されていて変体漢文を読む練習になる。教科書によさそう。